旧小澤家住宅

こういう旅でもいいじゃない。新潟1日観光ログ

長岡市にある新潟県立歴史博物館で姫鶴一文字を見て、新潟駅に移動したのが金曜日の16:30。

新潟駅

駅南口すぐのホテルにチェックインして、ちょっと早めだけど夕ご飯を食べに出かけます。

わっぱ飯 田舎家

わっぱ飯 田舎家

新潟駅南口から徒歩10分くらいの場所にある「わっぱ飯 田舎家」。新潟の郷土料理「わっぱ飯」をいただけるお店なんですが、実はここが発祥の地らしい。後から知った。

新潟市観光情報サイト | 新潟に来たならぜひ味わいたい!名物料理“わっぱ飯”の元祖「田舎家」

わっぱ飯 田舎家

目移りしちゃったので、おすすめセットをいただきました。シャケのわっぱ飯にこちらも郷土料理の「のっぺ」、お刺身などがセットになっています。

わっぱ飯 田舎家

わっぱ飯 田舎家

お出汁で炊いたご飯をわっぱについで、具を載せてから蒸しあげたもの。ご飯から昆布の香りがする。

わっぱ飯 田舎家

そしてお値段もほどほどなとこが良いです。単品わっぱ飯だと800円とかからあるし、お気軽に郷土料理をいただけます。

なぜわたしは旅先で本を買うのか

このあとはちょっとぶらぶら……のつもりがうっかり本屋で文庫本を3冊買ってしまったので、もうこの日は読書デイにしてしまうことにしてお風呂で本を読んだりして過ごしました。こういう旅もあるのよ。

土曜日、朝

朝ごはん

翌日は土曜日。昨日長岡駅で買ったお菓子を朝ごはんにして、色々済ませて、チェックアウト。

朝ごはん

今回泊まったのは新潟駅南口のアートホテルだったんですが、駅直結だし1階が本屋だし(だから本を買ってしまった)、チェックアウト11時だし、あとなぜか最上階12階の部屋だったので眺めもとても良かったです。

さて、てくてくと歩いて海の方へ向かいます。

新潟駅 忠犬タマ公

新潟駅には忠犬タマ公がいる。

新潟駅 忠犬タマ公

ピアBandai

ピアBandai

新潟駅から徒歩20分ほどの場所にある「ピアBandai」。港に面した場所にある市場で、お魚や野菜のほか、カフェや飲食店などもある、賑やかなテナント群です。

ピアBandai

ピアBandai

駐車場には車がひっきりなしに出入りしていて、観光客だけじゃなくて近隣地域からのお客さんもいっぱいなんだろうなと思った。車で1時間で来れるくらいの、野菜とか安く買えてちょっと買い食いもできる場所。

廻転寿司 佐渡弁慶

ピアBandai 佐渡弁慶

そんなエリアの一角にあるのが、回転寿司 佐渡弁慶。新潟を中心としたチェーン店ですが、東京と埼玉にもお店がある。佐渡沖で獲れた魚を扱うお寿司屋さんです。

ピアBandai 佐渡弁慶

お店に着いたのは11時だったんですが、その時点で約1時間まち。でも急ぐ予定があるわけでもないし、読む本もいっぱいあるので、待ちがてら読書に勤しむ。

ピアBandai 佐渡弁慶

で、いざお寿司!本当に佐渡産のものがいっぱいで、「新潟に来たぜ」感を得られて良かったです。皿が佐渡柄。

ピアBandai 佐渡弁慶

岩牡蠣……は「国産」って表記だったので佐渡じゃないかもなんだけど、牡蠣食べたかったので食べれて良かった。この牡蠣が700円だったんですが、全部で7皿食べて2000円ちょい。牡蠣を除けば、お寿司としては程よいお値段で食べれたなって思います。

ピアBandai 公式サイト

海辺を歩く

新潟 港町

お腹を膨らませて、次の目的地へ。海沿いに20分ほど歩きます。……って、つい「海沿い」って言っちゃうけど、ここってまだ信濃川なんだよね。河口近くで、この辺りが港として整備されてるから海って気がしちゃうんだけど。

新潟 港町

新潟 港町

佐渡汽船のフェリーがゆっくり旋回している。ここで方向を変えて、佐渡に向かってゆくのです。

実を言うと最初は佐渡島に行くつもりで新潟に宿を取ったんですが、佐渡のレンタルバイク(原付)が予約できなかったんですよね。3週間前だから大丈夫だろうと思ってたんだけど……かといってこの時点で借りれる車はやたら高かったし、そもそもフェリー往復12000円するのに明確な目的地なく現地で本数少ないバス頼りで動くのは……ってなって、取りやめちゃったのです。目的地がなくても、原付とかで移動できるんなら海辺を走るだけでも楽しいだろうなと思ってたんだけど。

新潟市歴史博物館

と、そんな佐渡汽船の乗り場を臨めるこの場所が、目的地です。

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

「新潟市歴史博物館」は、2代目新潟市庁舎の外観をイメージして建てられた建物の中にある博物館で、みなとぴあとも呼ばれます。昨日行ったのは「新潟県立」歴史博物館、こっちは「新潟市」歴史博物館。ややこしいぞ。

あとコナンに出てくるらしい。

新潟市公式観光情報サイト | 新潟市内でタイムスリップ気分!新潟市歴史博物館「みなとぴあ」

現在は幕末に作られた「新潟奉行」に初代として就任した川村修就を特集する「川村修就と新潟」展が開催されています。

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

新潟はもともと「新潟町」として新潟町奉行が納める、長岡藩の領地でした。……って話で、今さらながら「新潟って歴史関係の史跡全然ないなあ」って思った理由を理解。だってお城があったわけでもないし、お殿様が住んでたわけでもないんですもんね。

だけど天保14年(1843)に幕府直轄の領地、天領になるんですが、ここで「あんたが仕切りなさいよ」って指名されたのが川村修就。面白いのが、この人って「御庭番」の家系出身なんです。

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

変装して街に出て行って、大名や幕臣などの噂話、機密情報を聞き集める、将軍直属の隠密。

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

町人に変装してる時は刀とか持てないから、そういう時のための護身用の鎖も展示されてる。時代小説の主人公だったら「美味しすぎて逆にひねりがないからボツ」ってなりそうな役。そんな人が「新潟奉行」として大抜擢されたわけです。よっぽど優秀さが目についたのだろうな。

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

大砲のミニチュアは、現代に作られたものではなく、川村修就が作らせたもの。というのも新潟って港町だから、外からの防衛をきちんとする必要があったわけです。種子島の訓練記録なども展示されており、さまざまな情報を耳に入れてきた御庭番出身の川村修就だからこそ、こんな幅広い仕事ができたんだろうなあと思う。

実を言うと(メインビジュアルにも甲冑が出てるし)刀が展示されてることも少し期待してたんですが……

新潟市歴史博物館 川村修就と新潟

「刀を集めるのも好きだったんじゃが、お主らの時代には残っていないそうじゃの…」

そっか〜!!!!

いやこれ、面白いのが、別にそういう(修就の趣味の話とか)が載ってる資料が展示されていて、その補足説明で……って感じのパネルでもなかったんですよね。急に刀の話し始めたんですこの人。刀への関心度が高いことをわかられてる気がする。おもろ。

「川村修就と新潟」展 公式サイト

旧新潟税関庁舎

旧新潟税関庁舎

博物館を出てすぐのところには旧新潟税関庁舎の建物もあります。

旧新潟税関庁舎

ここは特に受付の人がいるとかでもなく、勝手に上がって見学できるようになっている。

旧新潟税関庁舎

「税関庁舎」ということで、これも港町「らしさ」を感じる建築物。新潟ってお米とか農業とか、そういうイメージしかなかったけど、いざ歩いてみると、少なくとも新潟市街地は「港町」ですね。城下町でもなく、門前町でもなく、宿場町でもない、「都市」のあり方。

旧新潟税関庁舎

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