エンジェル・ハント

【読了記録】エンジェル・ハント

おおばやしみゆき「エンジェル・ハント」を読んだ。

わたしはなかよし派だったんだけど、妹がたまにちゃおを買っていて、そこに掲載されていたので飛び飛びに読んでいた。本当に飛び飛びにしか内容は知らないんだけど、たまたま最終話の載っている号を読んで、(そこまでの話全然知らないのに)なんかすごく印象に残っていたのだった。

っていう話を同居さにわにした折に「エンジェル・ハントは4巻で完結」ということを知り、4巻でサクッと終わるんなら読もうかな、とDMMブックスののセールに合わせて購入したのでした。

覚えていた印象よりだいぶ頭身が低くて驚いたんだけど、ローティーン向け漫画雑誌でこのビターなエンド、やっぱり今読んでも「そりゃ印象に残るよな」と思う。逆にローティーン向け雑誌じゃなければもっと入り組んだ、語りの多い話になっていて、4巻じゃとてもおさまらない大作になっていたのかもな、なんてことを思う(おそらく語りきれてないことが結構あると思うので)。

終わりかたの他に、もうひとつ印象に残ったことがあって。

ダブル主人公の女の子2人、その一方がもう一方を疎ましく思ってしまう。そう思ってしまった自分自身を嫌に思う。……そういう心の動きって、もうちょっと年齢層の上がった漫画だと丁寧にやさしく描かれているものですが(スキップとローファーとか)、ローティーン向けの雑誌でそれを描くこと、言語化することって、もしかしたらその当時の小学生にとって結構大きなことだったのではないか、と思います。

誰かを嫌うのって自分では抗えない心の動きだったりするんだけど、でもそれって自分でも「今のわたし、なんかやだな」と思うんだよ。それが、たぶん、小学生の頃のわたしはあまり分かってなかった。それを知ってたらもうちょっと自分と自分の周りのことを客観的に見られたと思うし、もっと悪口を言わない選択をできたかもしれない。「ああわたし、今こういう状態なんだ」ってわかっていたら、もっと別の行動ができたかもしれない。

昔、嫌いな子がいました。だから、そんなことを思った。