新橋演舞場で2023年7月公演中の、新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」を見てきました!1回目は一等席、2回目は3階席にて。
この記事ではお話の内容には触れずに、「新橋演舞場こんなとこだったよ」をお伝えしようと思います。「歌舞伎初めてだからなんか情報欲しいな〜」って人にでも参考にしていただければ幸いって感じ。
新橋演舞場
「新橋」っていうけどJRの新橋駅は若干遠くて(徒歩15分くらい)、一番近いのは地下鉄の東銀座駅。6番出口から徒歩5分かからないくらいで、駅から演舞場までの間には喫茶ルノワール、スターバックス、カフェドクリエなどがあります。
新橋演舞場から徒歩5分くらいのところには歌舞伎座があるんですが、「歌舞伎だ!!!」ってノリだけで間違わないようにしてね。歌舞伎座の地下にはお弁当や軽食を買えるエリアもありますし、周辺のお店も充実してます。現地に早めに着いたらこの辺を見物してるのも良いかもね。
入場までのタイムスケジュール
昼の部の場合
1回目の観劇は昼の部。開演は12時なんですが、1時間10分前の10時50分ごろから入場列形成がされていました。
なので昼の部の人で入り口の写真を落ち着いて撮りたい方は、列形成の時間より前についておくとスムーズかなと思います。
これとか、
これとか。
でっかいメインビジュアルは入場列の途中なので歩きながら撮ることもできるんですが、やっぱり流れを妨げるので「外出もできますので、お写真は入場後にお願いします」と案内されていました。
なお、入場開始は開演45分前。特にグッズやお弁当など急ぐ用事のない方は、これ以降の時間で劇場入りするとスムーズかなと思います。
夜の部の場合
2回目の観劇は夜の部の公演でした。夜の部の開演は16時30分。でも昼の部の終演が15時20分なんですよね!15時過ぎくらいからなんとな〜く門の前に人が集まってるんですが、昼の部終演時間の直前になると、(出る人を通すために)門から離れた場所に列形成が誘導されます。
なので入口周辺の写真を撮りたい人は、15時20分ちょっと前くらいを狙うと人がいなくてスムーズに撮れるかなと思います。もちろん、滞留せずにささっとで!
わたしが行った時は入場開始は16時ごろ、開演30分前でした。もしかしたら回によってブレがあるかもしれないので、参考までにどうぞ。
新橋演舞場の施設いろいろ
新橋演舞場、いろいろあります。
1階
まず1階には筋書(パンフレット)売り場、飲食物の売店、イヤホンガイドの窓口、お土産物やさんなど。
筋書は映画や舞台でいうとこのパンフレット。1600円で専用の売り場ができてるので、あまり並ばずに買うことができます。現金のみの取り扱いでした。
飲食物の売店ではコラボお弁当なども売られてるんですが、完売続出。早めを狙うのが吉です。
イヤホンガイドは館内のほか、建物の外でも受け付けています。早めに着いた方は外で借りちゃう方が早いかも(タイミングによっては外の方が並んでるパターンもある)。
劇場では800円のレンタルですが、ネットで事前に購入すると700円+税でちょっとお得になります。また事前購入の方が受付でのやり取りがスムーズなので、借りる!って決め切ってる人はそっちの方が良いかも。
イヤホンガイドでは、演目の進行に合わせて「ここではこのような意味合いの仕草がされています」「ここの音の演出はこういうもので……」「ここの歌詞を現代の言葉で言うと」といった解説を行ってくれます。そのほかいろいろ豪華な仕様なので、詳しくは公式ページにてご確認を。
(付属のイヤホンが両耳どちらでも着けれるようになってる形状でちょっと着けにくかったから、持参の有線イヤホン使った方が快適かもしれない。たぶん普通のイヤホンジャックだから使えるとは思うけど……)
2階
2階はコラボグッズの販売所があるほか、刀剣にまつわる歌舞伎演目の小道具が展示されています。
曽我兄弟の尾上松也さんと右近さん。
以前国立劇場で紅葉狩を見た時は劇場に小烏丸写しが展示されてたんだけど、ここも環境的には真剣の展示もイケそうな雰囲気だ。
3階・地下
3階は上がったらすぐ客席扉!って感じだったかな。地下は行ってないけど、女子トイレいっぱいあります!って案内が出てました。
そのほか、いろんな階に100円戻ってこない式のコインロッカーとか、
ちょっと割高だけど自動販売機とかもあります。
わたしはトイレ行かないで済むように調整しちゃう人だから覗いてないんだけど、トイレが行列で困った……って話は今のところ聞かないし、トイレの数も十分なんじゃないかな。
いたるところに桜があしらわれていて、なんだか嬉しいです(これ、印刷じゃなくて桜のシールでデコってくれていた)。
一等席と3階席の違い、難易度など
1回目の観劇は一等席で、2回目の観劇は3階席でした。席にどういう違いがあったかとか、演目の予習って必要?とかを「わたしの場合」で書こうと思います。
1回目の観劇
まず一等席、チケ運が味方してバリ良席でした。この席から撮った写真を見ろよ↑
※上演中は撮影禁止ですが、今回はカーテンコールのみ撮影OK。またカーテンコール自体も通常の歌舞伎では実施されないもので、今回特別に実施されています。
一等席は3階席と比べると足元が広いし、たぶん椅子もちょっと違うっぽい。終演後のケツの痛さが全然違いました(一等席はケツ痛くならない)。
わたしは「ガイド聞いてると集中できなさそうだな……」と思ったので、初回は席も良いことですし、まずは初見の芝居に集中。その代わり筋書を席で読破してから本編に臨みました。筋書を読めば結末は書かれていなくとも、あらすじとか登場人物とかは把握できますからね。
その体制で見終わってみて「筋書なくてもだいたいわかったな」とは思いました。でもこれは足利義輝の生涯を他作品でなんとなく知ってたからかもしれない。とりあえず舞台 刀剣乱舞 悲伝を履修している人なら「何が起こってるかわからない」とはならないかと思います。
でも1人2役してる刀剣男士は事前に把握しておくのが良いかも!「すげ〜早着替え!」「芝居の幅すっご!」とかの感動ができます。結構かなりすごい。忙しい。
2回目の観劇
2回目は3階席。真正面なので舞台全景はよく見えるけど、花道は全然見えないなって席でした。銀河劇場の3階みたいなもんだな。
一応花道を映してくれるモニターが階の端っこにあるんだけど、距離もあったし白飛びしがちだったので「その辺に誰かがいるのね」程度にしかわからなかったかな。
前述したように、3階席はケツが痛かった!あと足元も少し狭めなので、体が固まって余計に痛かったのかなと思います。とはいえお安いのは魅力的だし、全体をよく見れるので2回目にはもってこいですね。
わたしはこの2回目の観劇にて、イヤホンガイドを使用しました。「ストーリーの流れはわかってるけどなんて言ってたかわかんなかった言葉」などを把握できたんですが、やっぱり初回でこれだったらちょっと集中削がれてたかも……とも思ったり。
まあこれは人によりけりです!置いてきぼりにならない安心感はすごいので、ご自身のスタイルに合わせて選択なさってください。
なお開演の20分前くらいかな?には、この公演特製の幕が降りてきます。開演15分前くらいからは前説がスタート。時間に余裕があれば15分前には席に着いていたいですね。
幕や前説、そしてイヤホンガイドで「刀剣乱舞とは」をしっかり説明してくれます。刀剣乱舞を知らない方にもやさしい仕様だなって思います。
余談ですが、新橋演舞場の紋は「雪月花」。いろんなとこに隠れ雪月花があるので面白いです。
これは壁紙。
これは天井(たぶん3階席ならではの光景)。
写真タイム、あるぜ!
前述したように、今回の公演ではカーテンコールにて撮影OK!観劇の際にはスマートフォンの電源をOFFにしてる方も多いかと思いますが、撮影タイムに備えて機内モードにしておいた方が良さげ。くれぐれも音や振動が出ないようにご留意を。
1回目の観劇の際はスマホのみ持ち込んだんですが、
2回目の観劇の際にはミラーレス一眼を持ち込んでみました。じっくり撮れるわけでもないしダメ元撮影だけども……(いつものオリンパスPENです、望遠レンズなどは使ってません)
とはいえ3階席でもまあなんとなく撮れる。
高砂屋コンビ。
今回1人2役をした演者さんの両方の役に声援送りたくて、でも1人2役なので刀剣男士の方しかカーテンコールにいなくて、僭越ながら屋号でお声をお送りさせていただきました。
そういえば1回目の観劇はローチケの貸切公演だったので若い方が多かったのか、上演中の大向う(いい感じのとこで「◯◯屋!」って声かけるやつ)がゼロだったんだけど、2回目の観劇は玄人の方がいらっしゃったようでいっぱい大向う聞けて、面白かったです。
お話の内容には触れない……というルールでこの記事を書いてるので詳細は書きませんが、シンプルに「美しい……」と感じる場面が何度もあったな。より正直に言うと「この画、撮りてえ〜!!!」なんですが。
やっぱ歌舞伎ってビシッと決めた「型」を出してく演劇だから、「美しい画」を作るのめちゃめちゃ得意なんだろうな。そしてこれまで、刀剣乱舞のメディアミックスでいろいろな作品を見てきたわけだけど、日本の演劇ってどこかしらで歌舞伎のDNAが続いてるっていうか、遡って行った場所にこの演劇があるんだなみたいな。そういうことも思った。
美しかった。
着物で観劇した人視点
需要低いかと思いますが、「着物で行きたいけどどうしようかな!?」って人もいると思うので……
今回は2公演とも着物で観劇しました。両方とも単(小紋と色無地)に羽織、白足袋に下駄の装いだったけど、浮くということはなかったかなと思う。一応両方とも(前屈みの鑑賞にならないように)ぺったんこの帯で行ったんですが、普通にお太鼓締めてる人もいましたね。
やっぱり伝統芸能なので和装での観劇は想定内というか、織り込み済みで劇場設計してるのかな?という気はします。とはいえ「前屈みの鑑賞はおやめください」と案内されてるので、ぺったんこの帯にしといたほうがベターかな(場内の係員さん、かなり丁寧にお声かけしててしっかりしてるなと思いました)。
季節柄浴衣での観劇もありえるかと思うけど、個人的には浴衣着るにしても半襦袢とかつけて着物風で着た方がいいかなとは思った。なぜなら前述の通りばっちりお太鼓締めて髪もばっちりセットしてるような方々もいるからです。もちろん「何を着ても自由」なんですが、なんか浮いちゃったな……ってなったら悲しいので。でも浴衣の方が重ね着少ない分涼しいよね、わかるよ。快適さとフォーマルさ、どちらを取るかかなと思います。
もちろん和洋折衷コーデなどの方もいました!刀剣乱舞のイベント、いろんな和装見れるから楽しい(だからわたしも和装で行く)。
劇場内外で食べたもの
最後に、劇場内外で食べたものをご紹介しようと思います!歌舞伎の幕間(休憩時間)は30分と長めで、またこの時間は客席でお弁当を食べてOK。ついでに言うと客席は電波妨害入っててスマホもあんまり見れないので、割と暇なんですよね。だから食べます、お弁当。
白金や
1回目の観劇の際のお弁当は、白金やのおいなりさん。新橋演舞場から徒歩5分ほどの場所に歌舞伎座があるんですが、そのすぐ横にあるお店です。
お店のマークかわいい。
「白金や」と書いて「ぷらちなや」と読みます。
小さめの稲荷寿司が6種類8個入っており、価格は1500円。程よいサイズで幕間タイムにジャストフィットです。ちょっと珍しい「焼きいなり」で、香ばしさが特徴的。
茶房 絵李花
新橋演舞場の真正面にある喫茶店「茶房 絵李花」。実は1回目も2回目も入場前にここでお茶してます。列の動きが見れるから便利なんだよね……
(この写真は絵李花から撮った)
コーヒーや紅茶、カレーやチーズトースト、プリン、いろいろあるんですが……
1回目の時はアメリカン、2回目の時はクリームみつ豆をオーダー。だって着物で、歌舞伎の前にみつ豆食べるって、江戸時代の町娘のコスプレしてるみたいで良くない?いろんなメニューで観劇モードを高めてくれる、昔ながらの喫茶店です。
で、このお店、持ち帰りのサンドイッチも出してるんです。
お持ち帰りサンドイッチ、850円。小さめカットのサンドイッチが12切れ入ってます。箱の底にはクッキングシートが敷かれ、全体をラップで包んだ「いかにも手作り感」が愛しい。お手拭きと爪楊枝が入ってるので、客席でもサクッといただくことができますよ。
立地が立地だし混みそうだな……と思うんですが、わたしが行った2回は案外空いてて謎だった(2回目の時は昼公演終わりの人たちが入ってきて最後一気に混んだけど)。刀剣乱舞は客層が若いので、こういうタイプの喫茶店に入るのは勇気がいる人が多いのかもしれない。
ちなみにこのお店、宮本亜門の実家らしいです。
歌舞伎刀剣乱舞 月刀剣縁桐
長々と書いてしまいましたが、行く前に心づもりしておきたいって人の参考になってれば嬉しいですってのと、もし今後再演が叶った際に「前回はこんな感じだったよ」って参考になればいいなっていう、希望もこめて。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!