壇ノ浦

そこに都はなくても 海の下を歩いて壇ノ浦に行った話

壇ノ浦古戦場

壇ノ浦

下関口のエレベーターを上がってすぐのところに、壇ノ浦古戦場があります。源義経と平知盛の像。

壇ノ浦

見るべきほどのことは見つ」の人(アニメ平家物語良かったなあ……)。

壇ノ浦

ヒョーイ!ヒョーイ!してる義経公。かぶとが今剣ちゃんのだなあ、などと思う。

壇ノ浦

壇ノ浦

昔義経だった今は冒険家の人。

壇ノ浦

最近のやつもあるんだ〜、ってびっくりした。サンバのおじさま。

壇ノ浦

壇ノ浦

幕末にはここで海の警備をしたということで、長州砲の原寸大レプリカも設置されています。歴史の地層だなあ。

草薙剣の沈む場所

壇ノ浦

壇ノ浦は平家から生まれた幼い天皇、安徳天皇も入水した場所。「波の下にも都はございます」と言われながら海に飛び込んだと伝わります。

この際、三種の神器である八咫鏡と勾玉と草薙剣も平家一族ともに海の底へ。八咫鏡と勾玉は見つかったけど、草薙剣はついぞ見つかりませんでした。

安徳天皇の次の天皇は後鳥羽天皇。愛刀家であり、月替わりで刀を打たせた「御番鍛治」を任じたのもこの人ですが、こういった「草薙剣なしで即位してしまった」ことが刀への執着を生んだのでは……と解釈されることもあります。

平家終焉の場所、そして草薙剣が沈む場所。

壇ノ浦

壇ノ浦

そういえば門司を通っているときに道路看板で「太刀浦」という地名があって、調べてみたらここある「太刀の池」という場所が、「壇ノ浦の合戦の折、 安徳天皇の御太刀を沈めて水神に戦勝祈願をしたとも、平家の武将が血のついた太刀をこの池で洗ったとも」と伝わっているそうです。下関側にも、福岡側にも、それぞれ源平合戦の伝承があるのね。

参考:門司の源平合戦と平家伝説(PDF)

壇ノ浦

だけど海は変わらずそこに

門司港プリン

一通り見終わったらまた海の下を歩いて、九州側へ。門司港に戻って帰路につきました。港の近くで食べたプリンが美味しかった。

門司港

門司港は以前フェリーで来たときにここで降りたはずなんですが、博多に移動するので頭がいっぱいでこの辺りのこと全然念頭になかったです。こんなに本州に近いんだなあ。

門司港

「波の下にも都はあります」と子どもが沈んだ場所に、今はトンネルがあるのって不思議な話だなあ、と思う。福岡にお越しの際は少し足を伸ばして、海底散歩で本州に渡ってみるのも楽しいかもしれません。あるいはフェリーでここまでくるのも楽しいです。

案外近いなあ、ということを体感できて良かったdayでした。

門司港

ここまで読んでいただいてありがとうございました!