金沢で鯰尾藤四郎を見て、その足で名古屋にやってきました!
不思議だね、名古屋の刀が金沢に出張に来てくれたのにそのまま名古屋に移動するんだね……
今回のお目当ては愛知県名古屋市・熱田神宮に、2021年10月3日にできたばかりの「剣の宝庫 草薙館」。
熱田神宮は三種の神器のひとつ・草薙剣をご神体としてお祀りする神社。そんな由来もあってもともと日本刀との関わりが深く、たくさんの奉納刀を所蔵しています。刀剣乱舞に「太郎太刀」として登場する末之青江の大太刀、「次郎太刀」として登場する千代鶴國安の大太刀も、熱田神宮の所蔵刀剣。
「草薙館」はそれらの刀剣を展示するための新しい施設!これまで宝物館に常設展示されていた太郎太刀はこちらに移動し、さらに次郎太刀も常設で展示されます。
早朝の熱田神宮で
というわけで名古屋に到着したのは10月10日(日)の朝5時すぎ。駅のマックでしばらく時間を潰してから、名鉄で神宮前駅に移動。朝7時の熱田神宮をお散歩です。
本殿をお参りしてから、草薙館に先んじてオープンした「くさなぎ広場」に行ってみます。こちらは7月にオープンしていましたが、わたしは正月に来たきりだったので……
「お船だ〜〜!!!」
池は前からあったけど、お船ある。入れる。浮かれちゃった。お船だ!
池の周りも綺麗に整備されてるよ〜!なんか素敵なデザインの東屋がある。
ベンチもいい感じ!脚が3本なんだね。
亀だ。亀だね。
草薙館は池のほとりです。隣接した建物にお土産やさん、きしめんなどが食べられるきよめ茶屋もあります。
草薙館のオープンは9時なので建物の前のベンチで本を読んで待っていたのですが、30分前くらいから人が並び始めていました。オープン直前には30人くらい並んでたかな。
ちょっと波が落ち着いた頃に入ろうかなと思って、10時ごろに入館しました。
草薙館
刀剣の展示ケースは10個。なかご(持ち手)側だけ壁に接する形なので、きっさきや裏面まで見ることができます。見たことのある刀も多かったんですが、設備が違うことで結構違って見えたな。キャプションは電子ディスプレイに表示されます。
(これは建物の外で撮ったやつ)
了戒(嘉元三年三月日)の太刀が展示されてたんですけど、はじまりの剣ちゃんみたいなつやんとした二重刃が見えて面白かったな。
(灯結び展で撮った陽の剣 天 宮入法廣)
くっきりじゃなくて、キャッツアイみたいな感じなんです。了戒ってもっと白んでるイメージだったから、こういう潤いのある見え方するの初めてだった。
あと熱田国信こと長谷部国信の脇指。これは絶対前にも見たことあって、身幅が広くてひたつら(全体に焼きが入っている)の刀だから「はいはいあんたはそういう感じね」って感じだったんですよね、あまりにも豪壮で笑っちゃうほど派手で。
でも今回、帽子(きっさきの刃文)の沸えがすごく綺麗に見えた!沸えって刃文のふちのつぶつぶのうち、粒が大きめのもののことなんですけど、これまでそんなに粒が大きいと感じてなかったんです。これまではマットなアイシャドウって感じ、今回はラメ入りのアイシャドウって感じ。きらきらしてたな〜、撮りたかったな〜!
太郎太刀・次郎太刀
10個の展示ケースにプラスして、太郎太刀・次郎太刀それぞれのケースと、草薙館竣工記念奉納の藤安将平氏による太刀が展示。そのほか玉鋼なども展示されています。たぶんこの辺はあんまり展示替えがなくて、10個のケースの中身が定期的に変わるんじゃないかな。
そして太郎&次郎、常設になったのは嬉しいんですけど、撮れなくなっちゃったんだね……
おおん、もっとたくさん撮っておけばよかったな!図らずも正月が撮り納めだったんですが、今後も撮れると思ってそんなに真面目に撮ってなかったのが惜しまれる。
太郎太刀
次郎太刀
体験コーナー
撮れなくなっちゃったけど!体験コーナーの太郎太刀・次郎太刀は撮れるよ!持てるよ!
体験コーナーでは真剣(2振り)と、太郎太刀・次郎太刀それぞれの拵(レプリカ)を「持ち上げる体験」ができます。つまり「重さこれくらいだよ!体験してみてね!」ってコーナー。
次郎は8kg。
えっとね……5cmくらいは持ち上げられたよ。
太郎太刀は10kg。
画角に収まらんのよ。
ええとね、3cmくらいは持ち上げられたかな……
我こそはと思うもののふたち、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、これまで太郎太刀が受付嬢(常設展示)してた宝物館も変わらず開館しています。
宝物館は700円、草薙館は500円の入館料ですが、共通券を1000円で購入できます。宝物館にも刀剣は展示されていましたが、前より数が少なくなっていました。草薙館と分散させるような感じなのかな。
今回は5振り展示で、途中まで「おっ今回は尾州(尾張)住み刀工しばりなのかな」と思ったらトリが大慶直胤だったので笑った。直胤、銘字かわいいね。
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