東京国立博物館

大包平・鳴狐・毛利藤四郎 展示中/東京国立博物館2023年12月3日まで

この日は松濤美術館と國學院に行って展示を見てたんですけど、

途中からスマホ撮影になったの、気づきました?カメラのレンズがぶっ壊れたんですよね。

松濤美術館の近くにキタムラがあるので歩いて行って見てもらって、やっぱりダメそうだったから買い替え〜と思ったけど具合の良いレンズが秋葉原の店舗にあるっていうので、電話で取り置きしてもらってから國學院の展示見て、秋葉原行ってレンズ買ってきました。

だってレンズはどうしても必要だったんですよね、この後トーハクなので!

東京国立博物館

カメラなしでトーハク行くとか無理なんで、わたし。秋葉原でレンズ購入後、そのまま上野まで歩きました。案外近かったです。

現在東京国立博物館では大包平、鳴狐、毛利藤四郎などが展示中。何度も見ている刀たちですが、定点観測(?)に見に行ってきました!

太刀 古備前包平 大包平

姿 太刀 古備前包平 大包平 東京国立博物館

まずは大包平。いつものVIP展示ケースです。やっぱり今回も人が多くて、なかなか張り付いての撮影ができなかったので遠巻きに姿を見る時間が長かったんですが、「まあ、大きいっちゃ大きいか?」と感じました。今回初めて。

カーブ 太刀 古備前包平 大包平 東京国立博物館

っていうのも、みんな大包平のこと「でかーい!」って言うけど、わたしあんまりでかいって印象なかったんですよね。ずっとそうだったんだけど……あれだな、きっさきの猪首な感じは「でかさ」のフォルムかもしれない。

きっさき 太刀 古備前包平 大包平 東京国立博物館

肌、いいねえ。霜降り肉みたい。

太刀 古備前包平 大包平 東京国立博物館

英語キャプションの「Today, scholars consider this one of the finest Japanese blades in existence.」が大変よろしい(今日、学者たちはこれを現存する日本刀の中で最も優れたものの一つであると考えています)。

なかご 太刀 古備前包平 大包平 東京国立博物館

刀 粟田口国吉 鳴狐

姿 刀 粟田口国吉 鳴狐 東京国立博物館

こちらもお馴染み、鳴狐。平造の打刀。

なかご 刀 粟田口国吉 鳴狐 東京国立博物館

鳴狐はもう、長いこと撮っているから「撮りたいポイント」が決まり切ってるなって感じする。

きっさき 刀 粟田口国吉 鳴狐 東京国立博物館

このきっさきの、たぷんとした感じ、ずっと好きです。

刀 粟田口国吉 鳴狐 東京国立博物館

短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎

姿 短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎 東京国立博物館

東京国立博物館のVIP刀剣展示ケース(金工の部屋に面する4ケース)は背景が黒く、ガラスの透明度が高く、ライトも変に黄色くさせないものでとても撮りやすい。中でも短刀は画角にすっぽりと収まり、とっても綺麗に撮れるんですよね。

短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎 東京国立博物館

毛利藤四郎は東京国立博物館所蔵ではありましたが、所蔵館で展示されることがほとんどありませんでした。少なくとも刀剣乱舞での実装以降では、これで2回目。刀剣展示サイクルの中に組み込まれるようになったのかもしれない。

毛利藤四郎を初めてトーハクで見た時▼

きっさき 短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎 東京国立博物館

毛利藤四郎の特徴って、フェルトみたいにみちみちした肌だなって思う。でもコントラスト上げすぎちゃうとそのみちみち感が飛んでしまうんだよなあ、模索中……

肌 短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎 東京国立博物館

みちみち。

刀身 短刀 粟田口吉光 毛利藤四郎 東京国立博物館

ちょっと違いはあるけれど、徳川美術館の庖丁藤四郎と要素は似てるのかもしれない。あれは肌の粒子がすっごいんですよねえ。最初に見た時、ガラスになんかフィルターが貼ってあるのかと思ったくらいだった。

刀 堀川国安

姿 刀 堀川国安 東京国立博物館

あんまり見た覚えがないなあ、という刀だった、堀川国安。国広の弟子です。

刀 堀川国安 東京国立博物館

鏡面みたいな肌、と思うほどの澄んだ肌に目がいったのですが、キャプションには「肌立った板目の地鉄」とある。そうか〜〜〜????あるいは研ぎがめっちゃ良いのかもしれない。

肌 刀 堀川国安 東京国立博物館

きっさき 刀 堀川国安 東京国立博物館

きっさきが大きいのもインパクト大。次に会ったら覚えているかな。

太刀 古備前友成

姿 太刀 古備前友成 東京国立博物館

キュッと小さくまとまったきっさきが特徴的な古備前友成。いかにも古風ないでたちです。

太刀 古備前友成 東京国立博物館

友成の典型作。二重刃かなって思ったけど、キャプションにそういう記述はないから映りなのかも知れない。

二重刃 太刀 古備前友成 東京国立博物館

刃文 太刀 古備前友成 東京国立博物館

太刀 古青江正恒

姿 太刀 古青江正恒 東京国立博物館

好きだぜ、青江。「あ〜青江さんちの子ね〜!!」ってだけで誰が誰だか判別がついてないけど(青江の系譜全然覚えられん)。

太刀 古青江正恒 東京国立博物館

青江が好きなのは、「澄肌」があるから。刀の中に暗い沼みたいな場所を見つけると、森を歩いて水辺を見つけたような気分になるね。

焼き鳥のたれ 太刀 古青江正恒 東京国立博物館

写り 太刀 古青江正恒 東京国立博物館

わたしは澄肌のことをよく「焼き鳥のタレ」と呼びます。焼き鳥のタレみたいに見えるじゃん。

太刀 備前雲生

姿 太刀 備前雲生 東京国立博物館

雲生って古めかしいばかりの刀かな、って印象だったんだけど、こいつはすごい。

ものうち 太刀 備前雲生 東京国立博物館

めちゃ刃こぼれ!

刃こぼれ 太刀 備前雲生 東京国立博物館

カメラでズームすることででっかい刃こぼれの横にちっちゃいのもあることに気づいた。

太刀 備前雲生 東京国立博物館

勇ましきかな、雲生。

太刀 志津兼氏

姿 太刀 志津兼氏 東京国立博物館

以前、清麿の刀の解説に「志津のような」と書かれていたことがあり、今回この志津を見て「清麿みたい」と思った。と言うより、新々刀みたいなピカピカ感があるのかもしれない。

太刀 志津兼氏 東京国立博物館

だけどガッツリ南北朝時代の作。

きっさき 太刀 志津兼氏 東京国立博物館

ほら、きっさきもどっしり。南北朝の刀は「なんか強そうなの」が多いんです。

なかご 太刀 志津兼氏 東京国立博物館

しっかり磨り上げられている。長きを生き抜いた有り様。

東京国立博物館、11月から夜間開館再開

東京国立博物館

……と、どうにか刀のお部屋だけは見たのですが、やっぱりお客さん多くて見づらいねえ。特段マナーが悪いとかでもないんですが、空いてる展示室に慣れ切ってしまったからどうにも集中できなくって。

でも2023年11月から週末の夜間開館(金曜・土曜は19時まで開館)が再開するそうです!これで少しは楽に見られるようになるかも。

いろいろなやり方で博物館を楽しんでみてくださいね。大包平・鳴狐・毛利藤四郎などの展示は2023年12月3日までです。ここまで読んでいただいてありがとうございました!

2023年9月26日(火) ~ 2023年12月3日(日)
本館 13室 作品リスト

【お知らせ】10月15日(日)のイベントに出ます。