春日大社

奈良そぞろ歩きと三條小鍛冶宗近

春分の日ですね
相変わらずじゅじゅまるは来ません

こんにちは、いざなみです。
今回の記事では、奈良で薬師寺の刀剣展以外で見た場所をちょろっと紹介と、
あとは若草山の三條小鍛冶宗近さんに行ったのをちらっとレポします~~

薬師寺見学

薬師寺

はてさて薬師寺の刀剣展を見終わったら16:30くらいだったでしょうか
拝観チケットにあと一か所見に行ける場所が残っていて、
せっかくだしたのでそのあと一個・・・西塔も拝観してきました

なんの事前知識もなく行ったのですが、
これがすごくって・・・圧倒されました

西塔 – 奈良薬師寺 公式サイト|Yakushiji Temple Official Web Site

平成27年に奉納された・・・とのことでド近代のものなのですが、
圧巻で、圧倒的で、
なんにも考えられずにため息ばっかり出てしまいました

刀剣展を見に行かれる方は、共通券でこちらも見られますので、
よかったら是非ご覧になってみてください

今見られるのは西塔だけですが、
本来なら東塔もあります

「フェノロサが凍れる音楽と呼んだ~」
っていうのだけ、たしか高校の国語のときにでも先生が言っていて、
そればっかり覚えています

次に見られる時まで、まだこの趣味が続いてるといいな・・・!

薬師寺

西塔の仏様にだいぶ中てられてしまったようで、駅に向かう足取りはくったくたで、びっこをひくような勢いでした。
西ノ京駅から電車でも良かったのですが、
くたびれちゃってたのでちょうどあったバスに乗ってホテルに戻りました

今回泊まったお宿はこちらでした

サンルート奈良 | 奈良の世界遺産を満喫できる宿

興福寺の猿池すぐそばで、交通のアクセスもよかったです!
今回はJRの往復新幹線+ホテルのセットのプランを使ったので
まあ多少お安く済んだかな?くらいです
(いつもなら最初に高速バスを使うことを考えるタイプですから・・・)

東京~京都経由~奈良の普通きっぷと
東京~京都の新幹線のきっぷが手元に来るやつで
京都で途中下車が可能だったので、ふつうに京都で遊べました

ホテル京都で取ろうかとも思ったのですが
奈良まで出てくる交通費がプラスでかかるはずなのに、
(駅チカのホテルしか比較してなかったですけど)奈良で泊まるプランの方がお安いっていう・・・

まあそんなお寺さんに囲まれた立地のいいホテルを取れたので、
ホテルについて夕ご飯を食べに出て、
その足でふらふら夜の興福寺を放浪したりしました

興福寺

個人的に、寺社仏閣は早朝か夜かが楽しいです
なんかこの世ならざるものに出会ってしまいそうなぞわぞわ感が堪らない

ついでに言うとそういう普通は見えないものが見えたことはないので
なんかいたとしても見えないから関係ないや~みたいな罰当たりなノリしています

その夜はそんなふうに夜のお寺を歩いたり、
三条通り(京都にもありますけど、奈良にもあるんですね)を歩いて
お土産物を仕入れたり、カフェクリエがあったので
そこでココア飲みながら旅のノート纏めたりして過ごしました

奈良、駅の周りもそれほど都会らしさはなかったので、
遅くまでやってるチェーンのカフェがあって安心&ありがたかったです!
ちなみにコンセントもありました。ありがてえ。

旅先に限って早起きするの法則

さて、明けて翌朝。
新幹線の都合で11時過ぎには奈良を発ちたいな~というタイムリミットがあったため、
どう時間を過ごそうか思案した結果、

朝は6時起きしました。
(平日よりも早起き)
(この翌日から月曜なのに仕事なのに)

奈良

朝のうちに奈良公園を歩きました。鹿ちゃんいっぱいいた。
この鹿ちゃんたち見ながら
「鹿肉・・・・ジビエ・・・・・・・・」
とか考えていました神社の鹿は神さまのお使いだから食べちゃだめだ!

朝で歩いてる人はまだぽつりぽつりといった具合で、
だからなのか、わたしが歩くと鹿ちゃんたちがじーーっとわたしを見て見送るんですよね
「うわぁ見られてる・・・・すごい見られてる・・・・・・・」
ってひえぇ~って思いながら歩きました。

そしてとりあえず行ってみたいと思ってた春日大社

早朝の春日大社

春日大社

まだ7時前後ってところで社務所も開いてる時間でもなく、
ただただ清廉な空気感が心地よかったです

春日大社

たまたま巫女さんがたが朝のお参りをする時間だったようで
なかなか見る機会のない場面に行き会いました

春日大社

鹿ちゃんのおみくじ。かわいい。

お参りをすまして、まだ時間があったのでそのまま東大寺のほうも見に行ってみました
二月堂のあたりまでしか見ませんでしたが、
ちょうどお水取りという行事の時期だったらしく、
なにやら不思議ににぎやかそうに準備しておられました

お水取り|修二会|年中行事|華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ

あと東大寺って、お堂まで上るとけっこう標高高いのね。
街がぐるっと見下ろせました。

東大寺は軽めに見て、それから若草山の方へ戻っていきます。
そちらには今回の旅のもうひとつの野望のありかがあるのです・・・

ちょっとご実家へ包丁買いに。

和包丁、洋包丁の製造・直売 三條小鍛冶宗近本店 奈良若草山麓

三條小鍛冶宗近さん。
三条宗近の系統を継いでいるという刃物屋さんにて、
包丁を買うのが今回の奈良旅のもうひとつのめあてでした。

わたくし大学生の妹とふたりぐらししているのですが、
妹が就職したら、かなりの確率で同居解散&お引越しになるのですよね。
そしたら今の住まいで使っている共有の家財道具は捨てるか取り合いになるかどっちかなので
だったらいい機会だし、包丁、いいやつ買っちゃえ!って。

そんなわけで若草山の麓で鹿ちゃんのうんこトラップを華麗によけながら
開店時間の8:30を待っていたのですが、
開店時間かっきりの8:30ですと、まだほんとうにお店を開けただけで、
商品、特に刃物はまだ下りてきていないようです。

わたしはめあてが包丁だったので「1時間くらい時間開けてきてくれますか」、との言だったのですが
ペーパーナイフが欲しい方だと、10時でないとだめみたい。
(ペーパーナイフは10時でなきゃだめらしいとHP上で分かるんですが、
ほかはどうなのかいまいちわかんないんですよね・・・)

うーん、ちょっとややこしい表記なので、時間に余裕がない方はよくよくお気をつけくださいね!

ふたたびの春日大社

という訳でちょっと時間を空ける必要があったので、
近くだし、ご朱印いただきたいし、と思って
もう一度春日大社へ向かいました

そこで、意識して行ったわけでもなかったのですが、
ちょうど朝のお参りの時間に行き会ったので、参加させていただきました!

朝のお参り(朝拝) – 世界遺産 春日大社 公式ホームページ/旬情報

滅多にない経験で、非常におもしろかったです。

祝詞の書かれた冊子を貸していただいて、神主さんのあとに続いて読むのですが
ほんとうに「かしこみかしこみもうす」とか「はらいたまえ きよめたまえ」って言うんですね・・・

はらきよだよ石切丸さん!!あるじね、今ね、はらきよしてるよ!!!

みたいなことを内心思っていました。ええ。すみません。

イメージカット 椿

室内でやる儀式の後は、神主さんが摂社末社のお参りをするのに一緒について行ってお参りをして
そのあとに係の方がそれぞれの神さまの説明をしてくださる、
っていう案内ツアーみたいなのにも自由参加でついて行くことができましたので
そちらにもちょこちょことついて行きました

もともと神話をテーマに卒論を書いたっていう分野の人間なので
神道を信仰対象としてというより、研究対象として見るのがけっこう好きで
これ卒論書く前に来てたらもっといろいろ着眼点増えたのかもな~~なんて思いました

個人的な感想ですが、やっぱり自然を畏怖する気持ちが発展してできた信仰っていうのは
しっくり納得いきやすいなって思いました
遠くのお山の神さまをお参りする、「遥拝」って言葉を初めて知りました。たのしい。

春日大社の境内の山の中、数えきれないほどのお社、摂社、末社があって
神主さんはそれを毎朝巡ってお参りをしていくのですよね。
もちろん大きなお祭りのある日なんかは省略させていただくらしいのですが、
基本的には、毎朝。山の中を草履で歩いて。

観光でふらっと訪れるわれわれとはまったく違う、
そういう神事をあたりまえの日常として生きる人がいるのだなって
ちょっと心に残りました

バック・トゥー・ザ・サンジョー

そんなこんなで春日大社を満喫していたら
そろそろ10時かなってくらいの時間になったので
改めて三条さんのほうへ向かいました

ローカル観光バス的な「ぐるっとバス」というものがあって、
そちらの「若草山麓」のバス停なら、お店から10秒くらいのところにあるのを見かけました。
あまり便が多くないので、それほど使えないかもしれませんが、参考までに・・・

ぐるっとチラシ2019【夏色】おもて190603-2

というわけで、無事に購入完了いたしました~

三條小鍛冶宗近

12000円の、青紙という鋼を使ったもので、
いちばん刀に近い材質のものなのだそう。(玉鋼のいっこ下なんですって。)
そのぶん酸性のものを切った後はきちんと洗剤で洗って拭いてっていう、
ちょこっとだけ手間がかかるようですが、
そのあたりもきちんと説明していただきました。

これで妹と家財道具争奪戦争が起こっても安心だぜ!!!

まあ、お料理、あんましないけど・・・・・

朝早かったためかまだまだお客さんはおらず、
でも思ってたよりずっと広いお店でした。
刃物だけでなく、お土産物も売っていて、修学旅行生の休憩所としても開放しているそうです。

わたし中学の時の修学旅行で東大寺来たから、
知らずにこのお店でお土産物物色してたかもしれないなあ・・・
大仏の鼻の穴の大きさの柱の穴通ったことしか覚えてないけど・・・

あと当たり前のようにみかづきむねちかとこぎつねまるのフィギュア飾ってありました。
どうもお騒がせしております審神者です・・・

柿の葉寿司

そんなこんなな奈良の朝を過ごして、
駅で柿の葉寿司を買って京都に戻り、
京都から新幹線に乗ってびゅーーーんと東京へ戻りました!

刀を見に行くだけだったつもりが、薬師寺西塔、春日大社の朝のお参りなど、
いろんな普段考えないことを考えるきっかけになるものに触れられたので
思っていたよりずっとずっしりと心に残る旅になりました

(あまりに個人的な瞑想に近いことを沢山考えすぎたので
それをここに書くのは憚られるのですが
人に言うようなことではないぶん、とても個人的に大きなものを得た感じがあります)

あと心残りは、もうちょっと時間があればならまちのあたりを散策してみたかったな・・・!
何度でも何度でも、旅をしたいです!
きっかけをあたえてくれる刀さんたちに感謝です・・・・

ところで、

じゅじゅまるはきません!!